我が家の保険 じぶん医療保険があれば医療保険不要
私の周りの方を含め多くの方が医療保険を契約しています。
生命保険文化センターが調査する「生命保険に関する全国実態調査」では医療保険・医療特約の世帯加入率は、92.4%にものぼります。(平成24年12月発行)
しかし、私は医療保険に加入していません。
医療保険は不要
健康保険に加入していれば、
- 高額療養費制度
- 傷病手当金制度(会社員のみ)
- 一部負担還元金
があるため、自己負担額が増えたとしても入院・通院に備えた医療保険は必要ないと考えます。
また、長期の民間医療保険の加入は
医療技術の進歩によって
- 保障の陳腐化
- 新たな魅力的な保険の出現
経済情勢によって
- インフレ
などのリスクがあります。
民間の医療保険に加入して入院した場合
(例)
35歳、男性、年収600万円の方が保険期間は終身、払込期間は65歳まで、入院日額5,000円プランの医療保険に加入。
2週間入院し医療費が100万円かかった場合、
- 出ていくお金
高額療養費制度を利用後の自己負担額:8万7,430円
<高額療養費制度とは>
- 入るお金
医療保険給付:7万円(5,000円×14日)
- 65歳までの医療保険料(ネット生保試算)
90万円=約2,500円/月×12ヶ月×30年
民間の医療保険に加入した場合、実質自己負担額1万7,430円(8万7,430円-7万円)のために65歳まで合計90万円を支払うことになります。
また、給付される7万円は借金しないと用意できない金額でしょうか。
更に高額療養費制度に上乗せされる「付加給付」
「付加給付」とは、高額療養費制度に上乗せして健康保険組合がさらに医療費を負担する仕組みです。
例えばトヨタ自動車健康保険組合では、所得に関係なく自己負担限度額20,000円で設定しています。
トヨタ自動車健康保険組合ほど手厚い仕組みはないかもしれませんが、勤務先の「付加給付」は健康保険組合のホームページを検索したり、総務部門などに聞いて確認出来ます。
先進医療特約は?
平成26年12月1日現在で102種類あります。
「先進医療に係る費用」については全額自己負担ですが、個々の医療技術は、将来的に健康保険が適用される可能性もあり、その時は先進医療から外れます。
ということは現在の民間医療保険の約款に記載されている先進医療(例えば癌に有効とされている重粒子線治療や陽子線治療)はこの先、健康保険が適用される可能性があります。
医療費の備えは「じぶん医療保険」で十分
2,500円/月も医療保険に支払うくらいなら、自分で積み立て投資・貯蓄をした分から医療費を支払っていけば十分ではないでしょうか。
「じぶん医療保険」の仕組み
- ネット証券で毎月5,000円を積立投資する。(5年で30万円、10年で60万円、30年で180万円)
- 入院をした場合、入院日数×1万円を「入院給付金」として躊躇なく解約し引き出す
- 手術をした場合、1回10万円を「手術給付金」として躊躇なく解約し引き出す
各家庭の事情を鑑みて自由に設定したほうがよいでしょう。
「じぶん医療保険」のメリット
- 保険料は一生涯あがりません
- 将来健康なら医療費以外にも利用できます
- 面倒な医療給付の申請が不要です(給付拒否はありません)
- お金が手に入るまでのタイムラグは数営業日です
- 保険会社の「破綻」とは無関係です
最後に
「保険を掛けるのも”賭け”、掛けないのも”賭け”です」
投資と同じく保険も判断は自己責任でお願いいたします。
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