日本の投信業界の意識は「三流」―米モーニングスター調査
米モーニングスター(投資調査会社)は、世界24カ国の投信市場の環境をまとめたリポート「グローバル・ファンド・インベスター・エクスペリエンス(GFIE)」を発表。
- 規制・税金
- 情報公開
- 手数料・費用
- 販売・メディア
という4つの項目で評価されています。
モーニングスター |日本の投信業界の意識は「三流」、コストと情報公開で低評価―米モーニングスター調査
日本の評価
注)↑前回調査より上昇 ↓低下 =変わらず ※新規調査対象 出所:米モーニングスター |
日本はCでトップの米国より6ランク下です。
日本がCランクの理由
項目 | 評価 | 前回より |
規制・税金 | B | 上昇 |
情報公開 | C+ | 変わらず |
手数料・費用 | D+ | 低下 |
販売・メディア | B- | 低下 |
手数料・費用が高い。つまりファンドが高コストであることが評価を下げている
原因となっています。
その他にも
- 規制・税金
日本では投信協会が国内籍ファンド、日本証券業協会が外国籍ファンドについてそれぞれ規則を定めており、統一性に欠けると指摘
- 情報公開
交付目論見書が平易な言葉で説明されていない。
ほとんどのファンドは投資方針に関係する固有のリスクを明らかにせず、むしろ一般的なリスクの説明にとどまっているとした。
コストに関しても、米モーニングスターが掲載することが望ましいとする信託報酬にその他費用を含めた年間のファンド保有コストが掲載されていない。
同コストの過去推移も記載がないと指摘。
まとめ
アメリカだけでなく日本より評価の高い国の良いところを日本の投信業界にも取り入れてほしいものです。
また、個人投資家としては環境が変わるのを待つだけではなく、どのようになってほしいかを証券会社(販売会社)などに要望をどんどん出していきましょう。
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