変化する新興国
野村インデックスファンド
変化する新興国
リーマンショック以降の新興国
日本株、外国株(日本株除く先進国株)、新興国株の累積リターンの推移。
※記事より引用 期間は2007年12月末から2012年6月末まで。2007年12月末を100として指数化。 |
リーマン・ショックを経て、リターンに違いが無くなってきているように見えます。
では新興国単体株式リターンではどうでしょうか。
※記事より引用 期間は2007年12月末から2012年6月末まで。2007年12月末を100として指数化。 |
上位 | 下位 |
1.コロンビア | 1.ハンガリー |
2.タイ | 2.ロシア |
3.チリ | 3.エジプト |
この違いはなんでしょうか?
マクロの成長率の差
背景としてマクロの成長率の差が考えられる。下図に実質GDP成長を示したが、
コロンビア、タイ、チリの成長率は高く、ロシア、ハンガリーの回復は遅れている。
一方、エジプトは2010年まで高成長だったものの、その後減速している。
※記事より引用 期間は2007年から2012年。2007年を100として指数化。 2011年以降(コロンビアは2009年以降)の実質GDP成長率は、 IMFの予測値を使用。 |
グラフからわかるように経済ショックや政治変動への対応如何で国別、地域別で
パフォーマンスに大きな影響が出ます。
記事ではまとめとして
インデックス運用をコア戦略としても、中期タームでは地域ファンド等をサテライトとして
活用することでパフォーマンスは改善の余地は大きいと思われる。
また、その際には、一般のイメージに左右されることなく、経済的事実や政治変動を
把握することが大切であろう。
とありますが、
- GDP成長率と株価指数に高い相関関係はありません
- 各国・地域の経済的事実や政治変動を知るには現地に赴かなければなりません
- 私のような一般投資家に情報が入る頃には株価指数に織り込まれているでしょう
- 日本で購入できる地域ファンドの多くはコストが高くリターンを蝕みます
- 国内ETFであっても市場価格と基準価額の乖離の問題が残ります
- 海外ETFは手数料・管理の手間がかかります
などを勘案するとこれまで通り新興国インデックスに連動したファンドを
購入・保有したほうが私に合っています。
先進国株式と新興国株式のリターン
違いが無くなってきています。
しかし今後、相関関数が1(全く同じ値動き)にならない限り、先進国と新興国の
アセットを組み合わせることによって、少しでも分散投資のリスク低減効果を
得るために継続して投資をしていきたいと思います。
投資は自己責任でお願いします。
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