eMAXIS Slim、eMAXIS、つみたてんとうシリーズ含む計99本のベンチマークを「配当込み指数」へ変更
eMAXIS Slim、eMAXIS、つみたてんとうシリーズを運用する三菱UFJ国際投信。
株式・リート等の指数への連動をめざすインデックスファンドが採用しているベンチマークを、配当を含まない指数から配当含む指数に変更すると発表しました。
2019年7月1日および同年10月1日に変更予定です。
変更対象ファンド
株式・リート等の指数への連動をめざすインデックスファンド
- 「配当除く指数」から「配当込み指数」に変更するファンド
- 従来から「配当込み指数」を使用しているが、「グロス(課税前)配当込み指数」から「ネット(課税後)配当込み指数」に変更するファンド
- 従来から「配当込み指数」を使用しているが、表記統一のため、指数名称の表示のみ変更するファンド
となります。
※インデックスファンドに投資するバランス型ファンドを含みます。 ETF(上場投資信託)は除きます。
変更内容
ベンチマークを「配当除く指数」から「配当込み指数」へ変更となります。
また、指数の表記も統一します。
なお、海外株式・海外リート指数は、「ネット(課税後)配当込み指数」に平仄をそろえるための変更となります。
ただし、指数提供会社において「配当込み指数」や「ネット(課税後)配当込み指数」が算出されていない場合は、「配当除く指数」または「グロス(課税前)配当込み指数」が使用されます。
変更理由
これまで株式の指数については、主に「配当除く指数」が使用されていました。
これは、日常的に広く利用されている指数が「配当除く指数」であったことや、ファンド設定時に「配当込み指数」が公表されていない指数が存在したこと等が主な理由です。
一方、ファンドの運用では保有する資産から配当金を受け取るため、ベンチマークとして採用した「配当除く指数」とファンドの運用結果に配当相当分の差が生じていました。
こうした状況を踏まえ、「指数の値動きに連動した投資成果を目指す」というインデックスファンドの商品性に、より適した「配当込み指数」に変更となります。
ベンチマークの「配当込み指数」への変更について[PDF]
最後に
ニュースで配信される日経平均やTOPIXは配当除く指数です。配当込みではありません。
しかし実際に投資するファンドのリターンは配当を含んだリターンとなり、配当除くベンチマークのリターンと必ず乖離が生じます。
この乖離が配当の有無によるものなのか、運用の巧拙なのかは投資家サイドからすると分かりにくいです。
また競合する低コストインデックスファンドは配当込み指数を採用しているため、単純な比較もしにくいです。
運用の実態に即してベンチマークを変更するものであり、対象ファンドの運用に影響はありません。
心配ご無用です。
ベンチマーク変更のため申請書類作成等の作業は生半可な量ではないことは想像に難しくありません。三菱UFJ国際投信の英断に拍手。
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