ソフトバンクグループ株式会社第6回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付) 期間35年 当初5年利率4.10~5.10% 申込み2023/4/17-4/27

円建て社債

ソフトバンク

ソフトバンクグループ株式会社が、ソフトバンクグループ株式会社第6回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)を発行します。

ソフトバンクグループ株式会社第6回利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)の概要

申込期間

2023年4月17日から2023年4月27日まで

利率

2023年4月14日に決定予定

仮条件:当初5年 4.10%~5.10% 

中央値:年4.65%

  • 5年後以降15年間の利率:1年国債金利+2023年4月14日の条件決定時に適用される5年国債の流通利回り(年2回複利ベース)への上乗せ幅+0.25%
  • 15年後以降5年間の利率:1年国債金利+2023年4月14日の条件決定時に適用される5年国債の流通利回り(年2回複利ベース)への上乗せ幅+0.30%
  • 25年後以降10年間の利率:1年国債金利+2023年4月14日の条件決定時に適用される5年国債の流通利回り(年2回複利ベース)への上乗せ幅+1.00%

発行価格

各投資法人債の金額100円につき100円

申込単位

100万円単位

償還金額

各社債の金額100円につき金100円

払込日

2023年4月28日

利払日

毎年4月28日及び10月28日 (初回利払日:2023年10月28日)

償還日

2058年4月26日/35年

ただし2028年4月28日及び以降の各利払日に、当社の裁量で期限前償還可能

格付け

BBB(株式会社日本格付研究所)

発行額

不明

情報ソース:国内ハイブリッド社債(利払繰延条項付)の発行に関するお知らせ | ソフトバンクグループ株式会社

ハイブリッド社債について

本ハイブリッド社債は、会計上は有利子負債である一方で、

  • 利息の任意繰延
  • 超長期の償還期限
  • 一般債務に比した劣後性

など、資本に類似した性質及び特徴を有するため、格付機関(株式会社日本格付研究所及びS&Pグローバル・レーティング・ジャパン株式会社)より、資本性の認定(資金調達額の50%)を受ける予定です。

本ハイブリッド社債の期限前償還または買入消却の際には、ソフトバンクグループ株式会社の財務状況や格付への影響等を踏まえて当社が必要と判断する場合に、格付機関から同等の資本性が認定される商品により借り換えることを想定しています。

販売金融機関

  • 大和証券

  • 野村證券

  • みずほ証券

  • SBI 証券

  •  

    岡三証券

  • SMBC日興証券

  • 東海東京証券

  • 水戸証券

利払繰延条項・期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)について

利払繰延条項とは

発行体の裁量で利息の支払いを繰り延べることができる、あるいは証券によっては一定の事象が発生した場合に利息の支払いを繰り延べなければならない条項のことです。

期限前償還条項とは

債券が満期前に償還することです。

早期償還条項には、発行体の任意によって全部または一部が償還されるものと、あらかじめ条件を定めその条件を満たした場合に償還されるものがあります。

通常、満期前に償還すると、本来満期までの間に受け取れるはずだった利息は受け取れなくなります。

債券の発行体が償還可能日に繰上償還する権利を有している代わりに、同期間の債券よりも利率(クーポン)が高くなっているのが特徴です。

無担保社債とは

元利金や償還金を支払うための担保は設定されていない社債です。

劣後特約とは

普通社債に比べ、元本と利息の支払いの順位が低い債券に付けられる特約のことです。この特約が付いた債券を劣後債といいます。

劣後債は発行体が破綻した場合の弁済順位が普通社債に比べ劣りますが、一般的に普通社債に比べ利回りが高くなります。

リスク

社債の信用リスクと利回りの得失を個人投資家が判断するには格付け会社による各社の格付け、さらに日本証券業協会のホームページの格付けマトリックス表などを見て、利回りの見当をつけることは出来るかもしれません。

しかし、格付けに頼るのは危ういです。なぜなら

発行体から格付け手数料をもらう格付け会社のビジネスモデルに問題があることは、サブプライム問題で嫌というほど明らかになったが、この点は根本的に改善されていない。また、実績から見て、格付けの悪化は、発行体の状況悪化が公知のものとなって、債券の利回りが上昇した後で行われることが多い。これでは格付け会社ではなく、「後付け会社」とでも呼びたくなる。

個人向け社債ブームにあえて水を差す|山崎元のマネー経済の歩き方より

最後に

個人向け変動国債10年の利率が低下している中、魅力的な利率です。

しかし、利率を比較し少しでも良い金利の個人向け社債に対して

「この会社なら大丈夫だろう」

「まあまあの利回りだ」

という勘だけに頼って、投資をするのはハイリスクです。

ソフトバンクグループ株式会社が約35年以内に倒産するかどうか、私にはわかりません。

投資判断は自己責任でお願い致します。