信託報酬は投資成績に影響を与えるか 2011年12月末
信託報酬が投資成績に与える影響を
日経平均インデックスファンドで調べてみました。
ファンド概要
ファンド名 | ニッセイ 日経225インデックスファンド | りそな・日経225オープン |
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント | アムンディ・ジャパン |
設定日 | 2004/01/28 | 1999/07/23 |
純資産額 | 27,190百万円 | 46,760百万円 |
分配金 | 設定来0円 | 設定来0円 |
信託財産留保額 | なし | なし |
名目信託報酬 | 0.2625% | 0.7875% |
前期:実質信託報酬 | 0.29% | 0.79% |
※2012年1月のデータ。各商品説明サイト、モーニングスターより
りそな・日経225オープンは分配金を出さず、且つ名目信託報酬が高いもの
という理由で選出。
グラフは毎週1万円を各ファンドに2004年1月30日-2011年12月30日(7年11カ月)まで積み立て、
(基準価額データはモーニングスターより)
ニッセイ日経225の評価額-りそな・日経225の評価額を
棒グラフにしました。
結果
投資総額:4,140,000円
ファンド名 | ニッセイ 日経225インデックスファンド | りそな・日経225オープン |
評価額 | 3,186,748円 | 3,127,746円 |
評価損益 | -953,252円 | -1,012,254円 |
騰落率 | -23.0% | -24.5% |
ニッセイ日経225の評価額-りそな・日経225の評価額=59,002円となりました。
※保有口数=投資金額(10,000円)÷基準価額で算出
※購入金額、販売金融機関によって購入手数料がかかるため、
実際の投資結果とは異なります。
※赤線は線形近似
考察
グラフを見ていただければ一目瞭然でニッセイ 日経225インデックスファンドの方が
ほぼすべての期間で投資成績が良い事がわかります。
線形近似を見てみると投資期間が長くなるにつれ、今後も運用成績の差が
拡大していく印象を持ちます。
毎月末で比較をしても同じような結果になりました。
ちなみに一括投資の場合
ファンド名 | ニッセイ 日経225インデックスファンド | りそな・日経225オープン |
トータルリターン1年 | -15.93% | -16.28% |
トータルリターン3年(年率) | -0.02% | -0.52% |
トータルリターン5年(年率) | -12.04% | -12.49% |
※モーニングスターより
同じようにニッセイ 日経225インデックスファンドの方が投資成績が良い事がわかります。
積立投資の場合、実質信託報酬の差0.5%、投資期間7年11カ月、投資総額414万円で 評価額6万円の差をどう受け止めるのか個人によって違います。
私の所感
・信託報酬の差は投資成績に影響を及ぼしたが、思っていたほどでもなかった
・既存のファンドより低い信託報酬のファンドが出た場合、既存のファンドを
売却して新しいファンドに頻繁に乗り換えない方が良い
(投資成績がプラスの場合、税金分投資効率が落ちる)
・信託報酬は海外ETFの方が安いが購入手数料や売却手数料、特定口座、
分配金再投資などの利便性を考えると国内のインデックスファンド、ETF商品の充実を
待った方が良いのではないか
・実際の商品でもっと長期の比較がしてみたい
という結論に至りました。
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