単純なインデックスファンドが市場を複雑化する可能性も
ウォール・ストリート・ジャーナル 日本版
単純なインデックスファンドが市場を複雑化する可能性も
「主要な投資専門家は、インデックスファンドは金融市場を不安定にする
可能性があると警告している。これらの人たちは、インデックスファンドの
取引の増加によって、株価はこれまで以上に一緒に動くようになった」
との事。
インデックス・ミュー チュアルファンド |
ETF | 資金 | 米国の全ての株式 ファンドに対する割合 |
|
10年前 | 278 | 119 | 3470億ドル | 約16% |
現在 | 336 | 1148 | 1兆2400億ドル | 3分の1 |
株式ファンドに対する割合が増えたことが一部のアナリストを不安にさせている。
「投資家がインデックスファンドに資金を投じると、このファンドは投資している全ての
銘柄を購入する。その規模は一度に数百、数千株となり、価格には頓着しない。
投資家が資金を引き揚げれば、このファンドは広範囲に売却しなければならなくなる」
ムムムという感じです。
『敗者のゲーム』著者チャールズ・エリス氏講演『正しい投資の始め方』
ではニューヨーク取引所の敵として
・50=50%(売買高はTOP50が50%を占めている)
・1億ドル超(資金量)
・300+300+300+++++(各地に300人のアナリスト)
・10万人の米証券アナリスト
・ブルームバーグ/インターネット/などアクセス可能
・2’n’25=高いモチベーション(ヘッジファンドは2%のベースフィーに25%の成功報酬)
・アルゴリズム取引
・グローバル化
を上げられていました。
私もこれに同意です。
しかし、 ETFは低い信託報酬、その中でも手数料無料のETFは
運用効率が良く 機関投資家の高速売買の対象になりやすいのではないでしょうか。
これにより株価に大きな影響を及ぼすと思います。
Bogle: We Need a Quiet Revolution Back to the Basics
にてインデックスファンドの生みの親で、バンガード社の創設者でもある
ジョン・ボーグル氏は、リアルタイムで売買できるETFの売買回転率が
異常に高くなっていることを懸念しています。
米国でのフラッシュ・クラッシュやUBSのトレーダーがETFを活用した
取引で大きな損失を出した点など、ETFの活用について注意を促しています。
ETFやインデックスファンドという素晴らしいツールがあっても
使い方を間違えれば(高い売買回転率)、そのメリットを享受できません。
ジョン・ボーグル氏が述べているようにバイ&ホールドのスタンスを
貫きたいと思います。
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