新興国債券を為替ヘッジしたら国内債券よりも有利になるのか 2015年1月末
外国債券の名目金利は国内債券よりも高いですが、円ベースで評価した場合の期待リターンは円と同じになります。さらに為替リスクがある分だけ不利になりやすいです。
では新興国が発行する米ドル建ての債券をヘッジした場合どうなるか。
- Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型
と
- Funds-i 国内債券
を比較
商品概要
名称 | Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型 | Funds-i 国内債券 |
運用方針 |
マザーファンドを通じて、主として新興国の公社債に投資し、JP モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(円ヘッジベース)に連動する投資成果を目指す。
原則、為替ヘッジあり。 |
マザーファンドを通じて、主として外国の株式に投資し、MSCI-KOKUSAI指数(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果を目指す。
原則、為替ヘッジなし。 |
設定日
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2010/11/26
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2010/11/26
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純資産額
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20.9億円
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9.0億円
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申込手数料
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ノーロード(無料)
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ノーロード(無料)
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信託報酬(税抜)
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年0.60%
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年0.40%
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実際の経費率(税抜)
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年0.62%
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年0.40%
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信託財産留保額
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0.3%
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なし
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償還日
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無期限
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無期限
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※2015年1月末のデータ。各商品説明サイトおよびモーニングスターより
比較チャート(1年)
青:Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型
赤:Funds-i 国内債券
リターン
リターン(%) | Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型 | Funds-i 国内債券 |
1ヶ月 | +0.22 | -0.02 |
3ヶ月 | -2.64 | +1.54 |
6ヶ月 | -4.00 | +2.30 |
1年 | +5.98 | +3.02 |
2年 | -3.23 | +5.12 |
3年 | +10.00 | +6.75 |
5年 | — | — |
積立シミュレーション
Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型およびFunds-i 国内債券がローンチされた
2010年11月末に10,000円ずつ積み立てたら、評価額がどうなっているかをシミュレーション。
※口数=投資金額÷基準価額で計算
新規設定以来の積立投資の差
- 投資開始年月
2013年9月
- 投資総額
510,000
- 評価額
Funds-i 新興国債券・為替ヘッジ型・・・536,813
Funds-i 国内債券・・・536,014
- 差額
Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型-Funds-i 国内債券=+799
2010年11月から510,000円の投資で799円の投資成績の差が出ました。
しかし、設定来以外ではFunds-i 国内債券のほうが投資成績が良かったです。
最後に
個人投資家も為替ヘッジを使うことが出来るといいのだが、コスト面で不利だし、些か面倒でもある。
「為替ヘッジ付き」を謳う投資信託もあるが、基本的には国内債よりも少しだけ高いリターンを目指す運用戦略なので、投資信託の手数料を払うと「コスト倒れ」してしまう公算が大きく、凡そお勧めできない。
第178回 「低金利下の運用戦略」はあるか? | 山崎元「ホンネの投資教室」 | 楽天証券
とありますが、実際はどうなのかということで比較しました。
チャートを見ればわかるとおり、ボラティリティは国内債券よりも高いので、投資をする場合、どのような位置づけで投資をするのか熟慮してからのほうが良いでしょう。
投資は自己責任でお願いいたします。
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