なぜバンガードETFが選ばれるのか
世界最大の投信会社
バンガードは、常にコストの低いインデックスファンドを提供しています。
そしてETFの世界でも究極なコストの低減にチャレンジしています。
結果として2010年に続き、2011年も米国籍ETFプロバイダー中、純資金流入No.1はバンガードETFでした。
理由は以下の三点になります。
- 低い保有コスト
- 高いトラッキング精度
- 高い信頼性
では低い保有コストが実現できる理由は何でしょうか。
バンガードの組織体系
一つは投資家と利害が一致する組織体系です。
バンガード社のファンドを保有する人(ファンド保有者)が、バンガード社そのものを「所有」しています。
バンガード社はファンド保有者以外によって「所有」されていないのです。
したがって外部株主が存在せず、外部の利害者のために「利益」や「配当」を捻出する必要がありません。
ファンド保有者のみを見て経営が出来る、つまり、実質「実費経営」が可能です。
下図は米国籍のミューチュアルファンドに関してです。
※記事より引用 |
バンガードのETF構造
もう一つETFについては、「シェアクラス」と呼ばれる、バンガード独自のETFの構造です。
「シェアクラス」と命名して、ビジネス特許を取得していますす。
実はバンガード社のETFはすべて既存のインデックス・ファンドの「サブクラス」として成り立っています。
潤沢なインデックス・ファンド資産の一部を用いて、ETFを「新たなクラス」として立ち上げました。
他のETF運用会社が行う、ゼロから資産を積み上げるケースに比べ、コストを抑えることができます。
※記事より引用 |
この仕組みが特許で守られ、他社が追随出来なくなると、バンガードの優位性はそう簡単には崩れないのではないでしょうか。
報酬体系の悪循環
他方、バンガードのコストの低いETFが日本でも購入出来る事を日本の投資家・・・特に対面の証券会社や銀行で投資信託を購入している方の多くが知らないのではと推測します。
投資家にとってのコストが低い
↓
営業マンのインセンティブが低い
↓
投資家には積極的に販売されない
という循環があるからではないでしょうか。
* * *
日本の投資家にも人気の高い新興国の株式インデックスファンドを例にするとバンガードのVWO(新興国株式ETF)
であれば、信託報酬に相当するエクスペンスレシオが僅か年間0.18%です。
※2013年9月 現在
他にもコストの低い良質な海外ETFは日本でも数多く購入出来ます。
ファンドを選ぶポイント
もちろんファンドを選ぶポイントはコストだけではありません。
またETFと投資信託の利用方法、売買手数料、口座管理・確定申告の手間など様々あります。
それを差し置いてもコストの低い良質なETFはもう少し注目されてもいいのではと。
改善していくためには、一人一人では小さな声かもしれませんが粘り強く要望し続けることが大事なんだと思います。
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