OliveとPayPayが驚きの提携!私たちのキャッシュレス生活はどう変わる?

2025年5月15日、三井住友カードとソフトバンク、そしてPayPayがデジタル分野における包括的な業務提携に合意したと発表されました。
OliveとPayPayが提携
この提携は、個人の総合金融サービス「Olive」を提供する三井住友フィナンシャルグループと、QRコード決済のトップランナーであるPayPayを擁するソフトバンクグループという、キャッシュレス決済分野の大手同士の連携として大きな注目を集めています
近年、楽天とみずほの提携に見られるように、ポイント経済圏を巡る企業の囲い込み競争は激しさを増しています。
今回の提携は、VポイントとPayPayポイントという、それぞれ約9000万人、約2億9000万人という膨大なユーザーを抱えるポイントサービスが手を組むことを意味し、その合計は約3億8000万人規模となります。
この提携により、私たちのキャッシュレス生活はどう変わるのでしょうか?
まず、決済面での大きな変化として、Oliveフレキシブルペイに「PayPay残高モード」が追加されることが挙げられます。
これは、OliveにPayPayが直接組み込まれるというよりは、Oliveフレキシブルペイの支払いモードの一つとしてPayPay残高を利用できる仕組みです。
このモードを選ぶと、Oliveフレキシブルペイのカードやスマホのタッチ決済でPayPay残高が使われるようになります。
この連携の最大のインパクトは、PayPay残高を世界中のVisa加盟店(1億店以上)で利用できるようになることです。
これまでのPayPay加盟店は国内約1000万カ所(2024年8月時点)でしたが、一気にその利用範囲が拡大します。
これにより、PayPayユーザーは国内外問わず、より多くの場所でPayPay残高を使ったキャッシュレス決済が可能になります。
Oliveアプリ(三井住友銀行アプリ)上でPayPay残高のチャージ、出金、残高確認ができるように
特に、三井住友銀行口座からPayPay残高への出金手数料が無料になるメリットもあります。
これにより、Oliveアプリ一つで様々な金融・決済サービスの管理がよりスムーズになるでしょう。
ポイント面では、VポイントとPayPayポイントの相互交換が可能になることが発表されました。
これにより、PayPayで貯めたポイントをVポイントとして使ったり、VポイントをPayPayポイントとして使ったりできるようになり、ポイントの使い道が大幅に増えることが期待されます。
街のお店でもVisa加盟店でも貯めて使える、利便性の高いポイントサービスが実現するとのことです。
ただし、いくつか勘違いしやすい点もあります。
Oliveフレキシブルペイの「PayPay残高モード」で決済した場合、Vポイントは貯まりません。
PayPay決済時と同様の0.5%分のPayPayポイントが付与される形です。
対象飲食店や対象コンビニでのVポイント7%還元などの特典も適用されません。
Oliveで決済しても、PayPay残高払いならPayPayポイントのみ、三井住友カード(クレジットなど)払いならVポイントのみが付与されるため、ダブルでポイントが貯まるわけではない点に注意が必要です。
お得さを追求するなら、引き続きOliveのタッチ決済とPayPay(PayPayカードでのクレジット払いなど)を使い分けるのが良いかもしれません。
PayPayアプリでのクレジットカード利用
2025年夏以降、他社カードの利用方法が見直される予定ですが、三井住友カード発行のクレジットカードは、現状のまま利用料なしで継続して利用できます。
ただし、PayPayカードのように青い画面の「PayPayクレジット」として使えるようになるわけではないとのことです。
今回の提携は、決済やポイント連携に留まりません。ソフトバンクのAI技術を活用した三井住友カードのコンタクトセンターのAIエージェント化 や、ソフトバンクグループのヘルスケアや保険サービスとの連携 など、多岐にわたる協業が進められる予定です。Oliveを金融の枠を超えたスーパーアプリへと進化させる狙いもあるようです。
最後に
今回のOliveとPayPayの提携は、キャッシュレス決済の利便性をさらに向上させ、私たちの生活に新たなメリットをもたらす可能性を秘めています。
今後、どのように連携が進み、実際に私たちのキャッシュレス生活がどう変わっていくのか、続報に注目したいところです。