信託報酬は投資成績にどう影響を与えるか 2013年11月末

積立シミュレーション

信託報酬が投資成績に与える影響を日経平均インデックスファンドで検証。

りそな・日経225オープンは分配金を出さず、且つ名目信託報酬が高いもの
という理由で選出。

商品概要

ファンド名 ニッセイ 日経225インデックスファンド りそな・日経225オープン(pdf)
運用方針
主に、マザーファンドを通じて投資を行う。
日経平均株価と連動する投資成果を目指し、日経平均株価採用銘柄の中から、原則として200銘柄以上に等株数投資を行う。
主に、マザーファンドを通じて投資を行う。
日経平均株価と連動する投資成果を目指し、日経平均株価採用銘柄の中から、原則として200銘柄以上に等株数投資を行う。
マザーファンドのほか、国内株式等に直接投資を行うことができる。
設定日 2004/01/28 1999/07/23
純資産額 605.7億円 477.7億
分配金 設定来0円 設定来0円
信託財産留保額 なし なし
名目信託報酬 0.2625% 0.84%
前期:実質信託報酬 0.27% 0.86%

※2013年11月末のデータ。各商品説明サイト、モーニングスターより

比較チャート(1年)

青:ニッセイ 日経225インデックスファンド
赤:りそな・日経225オープン

リターン

リターン(%) ニッセイ 日経225インデックスファンド りそな・日経225オープン
1ヶ月 -0.92 -0.95
3ヶ月 +5.37 +5.29
6ヶ月 +3.94 +3.75
1年 +62.52 +61.91
2年 +64.51 +62.97
3年 +63.41 +61.25
5年 +80.50 +76.22

積立シミュレーション

ニッセイ 日経225インデックスファンドがローンチされた2004年1月末に
10,000円ずつ積み立てたら、評価額がどうなっているかをシミュレーション。

※口数=投資金額÷基準価額で計算

信託報酬の低いニッセイ 日経225インデックスファンドの方が投資成績が良く、
積立年数が長くなるにつれ投資成績の差が広がっていくことがわかります。

ニッセイ 日経225インデックスファンドが新規設定以来の積立投資の差

投資開始年月 投資総額
評価額
差額
ニッセイ 日経225インデックスファンド りそな・日経225オープン ニッセイ 日経225インデックスファンド-
りそな・日経225オープン
2004年1月
1,190,000
1,746,283
1,706,552
39,731

2004年1月から1,190,000円の投資でニッセイ 日経225インデックスファンドの方が
実質信託報酬の差:0.59%、投資成績の差:+39,731円というシミュレーション
結果が出ました。

まとめ

  • 信託報酬の差は投資成績に影響を及ぼしたが、思っていたほどでもない。

  • 既存のファンドより低い信託報酬のファンドが出た場合、既存のファンドを
    売却して新しいファンドに頻繁に乗り換えない方が良い
    (投資成績がプラスの場合、税金分投資効率が落ちる)

  • 信託報酬はETFの方が安いが売買手数料、分配金再投資などのを考えると
    国内のインデックスファンドの充実を待った方が良いのではないか

という結論に至りました。

信託報酬の差が今後も同じような幅で拡大していくのか今度とも継続して比較していきます。