FPは無くなり 人工知能(AI)に奪われるのか
オックスフォード大学の教授が提出した論文「あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」」が話題になっています。
例えば、
「バーテンダーの仕事がコンピュータに代わられる確率は77%」
というように仕事ごとに分析しているようです。
FPは将来的に無くなるのか
山崎元氏は
予想の問題として、FPの職業分野の大半がコンピューター(利用する形はスマホかも知れないが)で置き換えられる可能性はあると思う。
と述べています。
※第260回 FPの皆さんに聞いて欲しい5つの要望 | 山崎元「ホンネの投資教室」 | 楽天証券より
FPの仕事は個人の相談に応じて資産に関する情報を分析し、ライフイベントに沿った資金計画を立て、資産設計のアドバイスを行う仕事です。
資産設計のアドバイスは家計管理、保険、老後対策、税金、相続、資産運用、不動産=数字なので、コンピューターにとっては膨大な過去のデータから類似のケースを見つけ出し、提案することは比較的容易にできるでしょう。
AIが家計簿を分析、NTT Comが提供開始するオンライン家計簿「Kakeibon」アプリ版
既に実現していました。
Kakeibon(旧OCN家計簿と言ったほうがわかりやすいでしょうか)ではオンライン家計簿「Kakeibon」アプリ版に、2016年6月からAI(人工知能)が家計の状況を分析する「節約アシスト」機能が搭載予定です。
※AI(人工知能)が家計を分析し、節約できるポイントを教えてくれる「節約アシスト」機能を開発 | NTT Com 企業情報より
Kakeibonは他にも
1.クレジットカードや銀行口座、電子マネーなど利用している金融機関を登録する事で自動で家計簿を作成できます。
2.入力が必要な現金払いもレシートを撮影するだけで家計簿にできます。
3.ログインするだけで自身の総資産や今月の収支を把握できます。
などの機能が利用できる便利なオンライン家計簿です。
AI(人工知能)が家計の状況を分析する「節約アシスト」機能 3つの特徴
※AI(人工知能)が家計を分析し、節約できるポイントを教えてくれる「節約アシスト」機能を開発 | NTT Com 企業情報より
1.自分と似たユーザーの支出状況と比較することで、節約できそうなポイントを人工知能がアドバイスしてくれる。
2.ポイントをもとに具体的な節約のヒントも表示する。
3.AIの提案に対する反応に基づいて、学習する機能も搭載される。
と、「支出データ → 分析してアドバイス → 支出結果入力」を繰り返すPDCAサイクルが回せるので人間がマンツーマンで指導をするよりも、AI(人工知能)の方が得意そうです。
将来的にはトータルなアドバイスも実現できるのか
現在は節約のアドバイスだけですが、年齢、家族状況、資産状況などを入力すれば、家計管理、保険、老後対策、税金、相続、資産運用、不動産などについて適切なアドバイスをすることができるAI(人工知能)が出てくるでしょう。
経験不足な新人や専門家とのネットワークが築けていないなど、レベルにバラつきがある人間に担当されるより、AI(人工知能)に膨大な過去データから類似成功事例を紹介してもらいたいです。
例えばリスク資産への投資を考えたときに、資産状況、毎月のキャッシュフロー、支出行動の傾向からリスク資産への投資する金額=リスク許容度のアドバイスがもらえるなど。
最後に
画期的な技術が登場していますが、すぐにFPはなくならないでしょう。
山崎元氏は
金融知識の普及にFPの力が必要だからだ。
と述べています。
また私はFPアドバイスによる成功モデルのデータ蓄積(FPに相談した時点から死ぬまでのお金に対するストレス度合いや人生の幸福度変化)がまだまだ絶対的に足りないので、当面は人間によるFPという職業はなくならないと思っています。
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