先進国債券を為替ヘッジしたら国内債券よりも有利になるのか 2015年6月末

積立シミュレーション

先進国債券を為替ヘッジしたら国内債券よりも有利になるのか 2015年6月末

外国債券は名目金利は国内債券よりも高いが、円ベースで評価した場合は期待リターンが円と同じで為替リスクがある分だけ不利になりやすい。

では外国債券の為替リスクをヘッジした場合どうなるか。

  • Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型

  • Funds-i 国内債券

を比較

商品概要

名称 Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型 Funds-i 国内債券
運用方針 マザーファンドを通じて、主として外国の株式に投資し、MSCI-KOKUSAI指数(円ベース・為替ヘッジあり)の動きに連動する投資成果を目指す。

原則、為替ヘッジあり。

マザーファンドを通じて、主として外国の株式に投資し、MSCI-KOKUSAI指数(円換算ベース・為替ヘッジなし)に連動する投資成果を目指す。

原則、為替ヘッジなし。

設定日 2013/09/12 2010/11/26
純資産額 7.2億円 10.6億円
申込手数料
ノーロード(無料)
ノーロード(無料)
信託報酬
(税抜)
年0.55%
年0.40%
実際の経費率
(税抜)
年0.62%
年0.40%
信託財産留保額
なし
なし
償還日
無期限
無期限

※2015年6月末のデータ。各商品説明サイトおよびモーニングスターより

比較チャート(1年)

比較チャート(1年)

青:Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型
赤:Funds-i 国内債券

1年チャートでは外国債券・為替ヘッジ型の方がボラティリティが大きそうです。

リターン

リターン(%) Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型  Funds-i 国内債券 
1ヶ月 -1.70 -0.08
3ヶ月 -3.74 -0.30
6ヶ月 -1.38 -0.87
1年 +2.55 +1.56
2年 +4.11
3年 +4.74
5年

投信まとなびより

積立シミュレーション

Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型がローンチされた2013年9月末に10,000円ずつ積み立てたら、評価額がどうなっているかをシミュレーション。

積立シミュレーション

※口数=投資金額÷基準価額で計算

新規設定以来の積立投資の差

投資
開始年月
投資
総額
評価額
差額
Funds-i
外国債券・
為替ヘッジ型
Funds-i
国内債券
Funds-i 
外国債券・為替ヘッジ型

Funds-i 国内債券
2013年9月
220,000
223,570
222,382
+1,188

2013年9月から220,000円の投資で1,188円の差が出ました。

設定来では外国債券・為替ヘッジ型の方が投資成績が良いですが、2014年以降では国内債券の方が投資成績が良いです。

最後に

個人投資家も為替ヘッジを使うことが出来るといいのだが、コスト面で不利だし、些か面倒でもある。「為替ヘッジ付き」を謳う投資信託もあるが、基本的には国内債よりも少しだけ高いリターンを目指す運用戦略なので、投資信託の手数料を払うと「コスト倒れ」してしまう公算が大きく、凡そお勧めできない。

第178回 「低金利下の運用戦略」はあるか? | 山崎元「ホンネの投資教室」 | 楽天証券

とありますが、実際はどうなのかということで比較しました。

投資は自己責任でお願いいたします。